鯉住 |
授業とかはどんな感じやったんですか? |
平井 |
地域研究概論や入門は必修やから学年全員、我々は300くらい。大講義室のS101かな。 |
櫻井 |
レジメをあんなにきちっと作ってくる先生はいなかった。 |
羽深 |
いない。 |
西村 |
あれね、当時画期的だったのは一番上にニフティのメールアドレスが書いてあったこと。なんか文句があったら書いてこい、っていうことのメッセージなんですよ。今はインターネット、Eメールが当たり前になってるけど、先駆的にされていた。 |
鯉住 |
授業で、漫談というかわき道それるのは多かったですか? |
一同 |
・・・・・。 |
羽深 |
何分かに一回は笑いを取らなきゃいけないって計算していた。 |
村上 |
決めてんの? ほんまに? |
櫻井 |
確か15分に一回。人が集中できる時間がだいたい15分なんだって、テレビのコマーシャルもそう。 |
鯉住 |
阪大の時の話をいろいろ書いてはるんですよ。たとえばテストを口述でやったとか。授業する時に前の日に一人呼んで、飯を食べながら全部教えて、その人が授業するという・・・。 |
菅 |
そんなことしてはるの聞いたことないなぁ。 |
櫻井 |
精華では私たちが講義したよ。1章は先生が講義してね、第2章から4章までの間はゼミ生が何班かに分かれてコース別にして、学生さんは自分が出たいところに出るの。講義は末石先生から習ったままでもいいし、そうじゃなくてもよくて。 |
村上 |
4年生の時? |
櫻井 |
4年生の時。阪大でもやってなくて県大でもやってないんですか? |
鯉住 |
それはないです。 |
櫻井 |
なんでかな・・・。 |
羽深 |
これはやっぱりあかんいうて。 |
平井 |
次の年のゼミ生が減ったのは、「あのゼミ行ったら講義をさせられる、厳しいぞ」っていう評判が立ったからや言うてはった。 |
羽深 |
厳しいとは聞いていたけど。 |
櫻井 |
でも面白かったよね、講義するの。いい経験だったわぁ。 |
西村 |
面白かった。 |
平井 |
俺一コマやって、声がらがらになったもん。 |
櫻井 |
喋ろう思ったら自分でちゃんと調べないと喋れないしね。 |
鯉住 |
(末石先生曰く)「7倍は準備せなあかん。」 |
鯉住 |
テストはどんなんやったんですか? |
櫻井 |
あ、テスト持ってきた。こんなテスト初めてでね、捨てられなくて持ってねん。 |
菅 |
これ、何をするのか理解せな。 |
櫻井 |
そんなテストは初めて。なんていうのかな、記憶じゃないのよね、物事を組み立てる力を求められているテストなんですよ。 |
鯉住 |
県大の最後の頃には、グループを組んでやれいうのがありましたね。 |
羽深 |
え? グループで? |
鯉住 |
その場で即席で4人組んで、相談して一つやれって。 |
櫻井 |
どんな問題? |
鯉住 |
「自分がもしこの科目を一般教養科目として講義するならば、どのような配列で章立てをするか。自分が大事だと思うことを一つ加えなさい。」
テスト終わったら必ずA4一枚くらいの講評を書かはるんですよ。こんな答えがあったがこうだこうだって。いつもテスト終わった後に、全員の誤字をずら〜と並べて「ひどすぎる。今回はとくにひどかった」と。学内に自動掲示装置があるんですけど、そこに。 |
櫻井 |
厳しいんだけど、なんとなく四角張って感じないのはなんでだろうね。 |
西村 |
ユーモアがありますよね。 |
村上 |
「けっきょく関西人よね」という話を友達としたことがあります。講義でも最後にオチをつけるところとかが。 |